澎湖の煉瓦窯産業は衰退し、現在は生産中止または消滅していますが、かつて澎湖には4棟のレンガ工場があり、いずれも湖西郷にありました。紅羅2棟、林投1棟、尖山1棟。現在は県道202号線の脇にある紅羅煉瓦窯からかつての様子をうかがい知ることができます。紅羅煉瓦窯の窯は階段窯とも呼ばれる登り窯に分類され、赤煉瓦を積み上げて作られています。傾斜を利用した構造で、作業員は上り下りしながら作業していました。紅羅レンガ工場は登り窯が南に2基、北に1基の計3基ありました。焼成室は南の窯に17室、北の窯に15室、それぞれの広さは12坪から15坪あり、長さは150メートル以上に達し、台湾随一の規模を誇っていました。全盛期には1基の登り窯で最大45万個の煉瓦を生産することができました。技術の進歩には逆らえず、台湾本島で機械化された煉瓦工場は澎湖を凌駕し、紅羅の煉瓦工場はついに工場閉鎖への一途をたどりました。紅羅のレンガ工場を遠くから眺めると黄土色で古い趣があり、アーチ形の門と四角い窓が点在します。また、空に向かってまっすぐ伸びるレンガ工場の煙突はとても迫力があります。レンガ工場は私企業であるため、見学中に工場関係者と遭遇した際は失礼のないようにお願いします。
【おすすめの滞在時間】 15分

データ出典：澎湖トラベル