望安花宅(中社古厝)

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望安花宅は澎湖の望安郷中社村にある中社古厝のことです。なぜ花宅と呼ばれているかというと、花びらが蕊を囲んでいるかのように、ここの地形は丘に囲まれており、先人がその蕊(山仔尾頂)付近で開墾して家屋を建てたことから、「花宅」と呼ばれるようになりました。かつては100戸余りの閩南建築の古厝があり、当時の繁栄や隆盛の様子をうかがい知ることができます。古厝のかつての名は「花宅」であり、花宅の中央に小高い丘があることから、住民たちは花宅の中心という意味を込めて「花蕊」と呼んでいます。
花宅集落は澎湖でも比較的保存状態の良い伝統集落の一つです。蔣経国氏が花宅を視察に訪れた際、花宅が中社村の中央に位置することから、花宅は「中社」に名を改めました。中社村に昔からある古厝は、いずれも「一顆印」様式三合院という特殊な集落となっています。その中でも有名な古厝は、「曽」の字の窓を持つ曽家古厝です。古厝の保存や維持においては極めて良好な古厝集落といえ、歴史的、文化的価値を有しています。
曽氏一族の同意のもと、2003年に建物の主な構造を変えずに改修しました。また、今後改修する際も完全な姿を維持していくための協定が締結されました。門前には建物の主の名を表す「曽」の字の赤煉瓦窓があります。
正面の門楼には「倒吞砛」という様式が採用されています。正門入口の屋根部分は煉瓦が平らに敷かれており、普段は魚や落花生を乾燥させるために利用されています。ファサードとなる鳥踏の装飾には、とても優美な5寸x5寸の和製マジョリカタイルが施されています。また、澎湖の多くの古厝は壁にサンゴ石を使用していますが、曽氏の古厝は玄武岩を使用しています。そして、正面の窓には広げた巻物のような形状の書巻窓を取り入れています。
ここは「消滅危機に瀕する世界100の場所」に数えられており、文化建設委員会から「古厝保存地区」に登録されています。
【おすすめの滞在時間】 1時間

データ出典:澎湖トラベル

訪問情報:見学無料

サービスについて:建物内には現在も居住者がいるため、内部を見学できない場合があります。

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