鎖港里南北石塔

観光スポット
澎湖諸島は冬の季節風が厳しいため、鎖港の先人たちは風を鎮めるための塔を建てました。また、鎖港の周りには遮る山がないため、先人たちは海の要衝に双塔を建て、住民が漁をする時に位置を把握するための指標としました。鎖港里は馬公市の漁港でヤリイカが数多く生息することから、漁業は非常に発展しています。また、この村はヤリイカの閩南語の発音から「鎖管港」と呼ばれています。
鎖港石塔は南塔(牛塔)と北塔(子塔)の2つから構成され、旧集落の北側にあります。もともと石塔の北側には小高い丘があり、社里を支える山となっていましたが、強い北東季節風により次第に消失していきました。当地には「鎖港は1つの山を失い、猪母水は1つの湾を失う」という諺があり、社里の砂丘が豬母水(山水)の港湾まで吹き飛ばされたことを意味します。そのため、支えとなる山と風水上の損失を補うため、元の場所に2つの大きな石の塔が建てられました。鎖港石塔は、階段状に敷き詰められた黒石から成る九層の円錐形の塔です。澎湖にある石塔の中で、最も素朴な形状をした石塔の一つとなっています。元は黒石でしたが、1963年に黒石コンクリート(玄武岩とコンクリートで作られたもの)を使用して再建しました。第一層の建築面積は約66平方メートルあります。もともとは七層から成る石敢当でしたが、1963年の再建により計九層となり、澎湖で最も高い石塔となりました。北塔は高さ10.96メートル、南塔は高さ10.94メートルあります。
【おすすめの滞在時間】 1時間

データ出典:澎湖トラベル

訪問情報:見学無料

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馬公発,県道201号線沿い。約20分で到着。
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