蔡廷蘭進士第

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澎湖興仁蔡進士第は現在の馬公市南東の興仁里にあります(山と山の谷間にあることから、当時は「双頭掛」と呼ばれていました)。澎湖の進士、蔡廷蘭が高中進士に合格した後の道光二十六年(1846年)に建てられ、現在に至ります。興仁蔡一族の子孫である蔡廷蘭は、澎湖で最初かつ唯一の進士でした。
 
進士蔡廷蘭は嘉慶六年(1801年)に生まれ、13歳という年齢で生員として府学に配属され、幾度もの試験により、澎湖庁の稟生となりました。物静かで廉潔、そして学問に秀で、主に崇文書院、引心書院、文石書院で教えていました。道光十七年(1837年)、秋試に合格して挙人となりました。
 
道光二十四年(1844年)の春、都で会試を受け進士に合格し、進士となった後は江西省の県令を務めました。その後は官職としてほとんど中国で過ごし、同知に昇進しました。そして咸豊九年(1859年)に、任所で病没しました。
 
蔡廷蘭は進士に合格してから三年後、即ち道光二十六年(1846年)に祖先を祀るために帰郷し、家門を輝かすため、双頭掛の旧居右手に進士第を建てました。
 
進士第の建築における特徴は、門廊が幅11メートル、奥行15.3メートルあり、正面が凹状になっていることです。廂房と呼ばれる脇部屋は櫸頭様式で、屋根は硬山のような燕尾脊様式を取り入れています。澎湖の民家で、燕尾脊様式はほとんど目にすることができません。屋敷内のその他の建築様式や装飾も、非常に精緻なものとなっています。
 
167年の歴史を有し、澎湖県が定める史跡である「蔡廷蘭進士第」は、一千万台湾ドルをかけた五年に及ぶ修復工事の後、2013年に正式に一般公開されました。
 
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【おすすめの滞在時間】 1時間

データ出典:澎湖トラベル
  • 開放時間
  • 09:00~17:00(火曜・水曜定休)
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